『完本・管絃楽法』他、ブックレビューに追加しました

三賀日も終わり、少し日常が戻ってきたような感じですが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、去年の中頃から時間を見付けてはブックガイドに本を追加したりしているのですが、その本をあらためてご紹介しておきます。
『音を投げる―作曲思想の射程』近藤譲 著
『完本・管絃楽法』伊福部昭 著

前者は、20世紀日本を代表する作曲家の一人であり思索の人、近藤氏による論考集です。硬軟取り合わせて氏の思索の軌跡を垣間見ることが出来る一冊です。

後者はご存知、伊福部昭の大作「管絃楽法・上下巻」が再編集された「完本」です。理路整然と学術書然とした中にも著者の音楽観が垣間見え、その内容と音楽的意義を鑑みると今回の完本の出版は、後世に残すための文化事業と言っても過言ではなかったと思います。

興味をお持ちの方は、ぜひ実際に手にとってお読み頂ければと思います。