一般の音楽書

音楽全般について述べられた本の紹介とレビュー。

模倣の効用と限界~『音楽の不思議』を読んで

※『音楽の不思議』の内容紹介はこちら。

別宮氏の語り口はとても平明で、「言われてみればその通りだ」と思うことがしばしばです。本書「音楽の不思議」もそんな印象を与えてくれます。何よりも、著者自身が作曲家であり、その言葉には経験に裏打ちされた自信が感じられます。 続きを読む »

理解し、意味付けたい欲望~『楕円とガイコツ』を読んで

※『楕円とガイコツ』の内容紹介はこちら。

タイトルからはとても音楽に関する書籍とは思えないのですが、その内容は著者のこれまでの著作を包括し、かつ反省と気付きに溢れたもので、大変読み応えのあるものになっています。本書は、強いてジャンル分けするならば音楽理論書や作曲技法書といったものではなく(もちろんそういった読み方に耐え得る書籍であると思いますが)、「音楽批評」になると思われます。 続きを読む »

音楽は自然の法則か~『音楽する精神』を読んで

※『音楽する精神』の内容紹介はこちら。

世の中には自然指向と言える様な、人工ではなく自然から生まれたものの方が価値があるとする見方があります。そして、音楽の世界にもその価値体系があります。厳密には、自然現象に依拠したものに価値があるとする、と言うべきでしょうか。それは「自然倍音列」を中心とした価値体系のことです。 続きを読む »

クラシックがクラシックである理由~『クラシックを聴け!』を読んで

※『クラシックを聴け!』の内容紹介記事はこちら。

今回は、舌鋒鋭い批評を繰り広げている許光俊氏の「クラシックを聴け!」を取り上げてみます。本書はサブ・タイトルに「お気楽極楽入門書」とありますが、その内容は鋭く、下手な音楽書を読むよりも作曲に対する考察につながると思われます。 続きを読む »